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The Art of Mixi-mobile-appli Capacity Planning

2009年も残すところあと僅かになりました。今年のネット業界にはたくさんのことが起きましたが、国内でもっともインパクトがあったのは日本最大の SNS サイト mixi がついに OpenSocial 対応になったことだと思います。

今日現在、PC 版とモバイル版の2種類が提供されており、PC 版は企業と個人、モバイル版は企業のパートナー契約を結んだ会社のみ開発して公開できるようになっています。

さて、mixi のモバイル版が公開された直後は、アクセス殺到にて軒並みモバイル版のアプリケーションを提供しているパートナー企業のサーバに大きな負荷がかかって、ほとんどの mixi のモバイルアプリが使えない状況になったのは記憶に新しいです。3日で約60万人ユーザも集める人気アプリも数多く登場した様子です。

今日は、もし仮に僕が 2010年1月1日に mixi モバイル版アプリを提供することになったことを想定して、インフラ面からどのくらいのアクセスをさばくことができれば問題がないかどうか調べてみました。

まず、そのために mixi の規模感を知るために、mixi から提供されている 2009年度第2四半期 決算説明資料 を参考にしてみると、次の数字が分かります。

  • ユーザ数: 1792 万人
  • モバイル版月間 PV: 114.4 億 PV

とても大規模な環境です。

そして、先月のニュースで「mixi利用時間急増、Yahoo!に次ぐ2位に mixiアプリ効果 – ITmedia News」というものがありました。このニュースによれば、利用時間が2倍になって、ユニークユーザ数がそれほど変わっていないことが分かります。

mixi のユーザ数、モバイル版の PV の伸び率を調べるために、2009年度第1四半期 決算説明資料をみてみると、次の数字が分かります。

  • ユーザ数: 1741 万人
  • モバイル版月間 PV: 109.9 億 PV

この数字から、四半期あたりの伸び率が次のように分かります。

  • ユーザ数: +約50 万人
  • モバイル版月間 PV: +約5 億 PV

これらの情報から、2010 年 1 月の mixi モバイル版本体は次のような規模感になります。さきほどのニュースからユーザ数はそのまま比例して増えていく、月間 PV は2倍で増えていくことを想定しています。

  • ユーザ数: 約 1817 万人
  • モバイル版月間 PV:  約 120 億 PV

mixi モバイルアプリなので、mixi モバイル版本体より月間 PV は増えないはずです(当り前ですが…)。

モバイル版月間 PV を、日/秒あたりの PV にすると、次のようになります。

  • モバイル版日間 PV: 約 4 億 PV
  • モバイル版秒間 PV: 約 4,629 PV

mixi のユーザが全員モバイル版アプリを利用することにはなりません。現在、モバイル版アプリで一番ユーザ数の多いアプリはまちつく!mixi版 (2,258,452)で約 230 万人くらいになっています。そうすると、モバイル版アプリの利用者は、現時点で多くても約 1/9 くらいになります。

これらの情報から、mixi モバイル版アプリの場合、急激に人気になったことを想定すると、次のくらいの規模感になります。

  • モバイル版日間 PV: 約 4,500 万 PV
  • モバイル版秒間 PV: 約 520 PV

上の秒間は平均的な値です。mixi などのウェブアプリケーションは、必ずもっとも利用される時間帯があるはずです。おそらく、22時から24時あたりでないかと勝手に想像して、なんとなく直感で通常の3倍のリクエストが来ると想定すると、次のような規模感になります。

  • モバイル版日間 PV: 約 4,500 万 PV
  • モバイル版秒間 PV: 約  1,500 PV

この数字が、もっとも人気になった場合の数字になりそうです。mixi モバイル版アプリは、いわゆる人数の少ないベンチャー企業が開発しているのがほとんどなので、最初から上の規模感をさばける環境を準備するにはけっこうなコストがかかりそうです。とはいっても、上の数字はもっとも人気になった場合の数字なので、必ずしも最初から上の規模感をさばけるインフラを準備しておく必要はないはずですが、最高で上のぐらいの規模感になりそうだということがおおよ想像できます。もちろん、実際に公開してみないことには人気が出るのか出ないのか、どのくらいのリクエストが来るのかは分かりませんが、こうして mixi から提供されている情報やニュースなどでおおよその規模感を把握することができるので、とりあえずなんとなくすこしのインフラを準備して公開するよりはよっぽどましだと思います。

次は、同じようにモバゲーも調べてみたいと思います。