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「第3回さくら石狩DC見学ツアー~さくらの夕べin石狩~」にいってきた

「第3回さくら石狩DC見学ツアー~さくらの夕べin石狩~」(北海道)を開催いたします」に行ってきました。
毎年開催されているこのツアー、今年で3回目になりますが、今年はなんと6倍のもの倍率ということで、かなり人気のあるツアーでした。

詳しいツアーの内容は、他の参加社の方ががかれているブログなどを参考してもられば、当日の様子が分かるかと思いますので、僕は個人的なツアーに感想を書いてみたいと思います。

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このツアーは、さくらインターネットさんが 2011 年 11 月に開設された石狩データセンターを見学するツアーでした。

早朝、羽田空港に集合したのですが、新しいデータセンターを見学するのは非常に勇気が必要だったので、一杯先にいただいておきました。ツアーのスタッフさん曰く「前代未聞」とのことで、大変失礼しました。。。

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それはさておき、石狩データセンターの詳しい位置は、機密事項とされており、Google Maps や Streetview 上にも、その情報はありませんでした。
データセンターという性質上、これは当然のことだといえるでしょう。

さっそく、石狩データセンターへ到着後、名物「石狩丼」をいただきました。右上にあるのは、「やまわざび」というとても辛いわさびなので、食べるときには注意しましょう。

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お昼をいただいたあと、さっそく1号棟を見学させていただきました。1号棟は、最初に石狩データセンターとしてオープンしたところになります。
1号棟を見学させていただいた感想は、

  • エリアごとに、ラックの冷却方式が変更している(これは、よりより冷却性能を求めているため、実際に試しているということ)
  • 現在の空棟状態をリアルタイムに可視化している(指標は、PUE を指標の一つとしていました)
  • ラックは、黒色で、クールな印象をうけました
  • ネットワークスイッチ・サーバは、すべてメーカー製で、特にサーバのメーカーはバラバラだった(コストのバランスで都度サーバメーカーを選定しているとのことです)
  • ケーブリングがなかなかきれいでした、個人的にも業務でケーブリングなどを行うのですが、専用のケーブリングキット?のようなものを実際に使っているのは初めて見ました、あわせてケーブルのラベルの付け方もとても参考になりました。ケーブルのラベルは、タイラップものを使っていて、個人的にはテプラ派なのですが、タイラップの方が見やすいかもしれないなあと思いました。
  • ケーブルの色がほぼすべて同じでした。個人的にはケーブルの色はわざとバラバラにするのですが、さくらインターネットさんの場合はすべて同じケーブルの色でした。同じケーブルの色ですと運用上、間違えることがありそうなのですが、そんなこともないのでしょうか?
  • エリア自体がとても静かでした。僕がいつも作業をしているデーセンターは、とても爆音でヘッドフォンがほしいところなのですが、エリアの使用利率が 9 割以上を超えているのが信じらないくらい静かでした。気温もそこまで寒いこともなく、現場でのオペレーションの負荷もそれほど大きくないのではないかと思いました
  • 一部のラックに HVDC(高電圧直流)を採用して、電力の使用効率を上げているとのことでした。

といったところです。1号棟のほぼすべての施設をみせていただき、新しいデータセンターということもあって、かなり高価な最新鋭の設備が備え付けられているのかなと思ったのですが、かなりさくらインターネットさんの独自の方式で行っており、ある意味手作り感のあるデータセンターでした。

見学が終わったあと、「さくらの夕べ in 石狩」と題して、さくらクラウドのかなり技術的な濃いお話をしていただきました。

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  • VPS とクラウドのシステムの違いについて(さくら VPS サービスは、プロタイプは田中社長が自ら作ったものがベースとなり、実際のリリースでは見た目は同じのままリリースされたとのこと)
  • OpenStack などの既存の仕組みは採用していない、独自システムで開発している
  • ネットワークまわりは、非常にシンプルなタグ VLAN のかけあわせ構成となっている

この他、非常にさくらのクラウドの中が分かるようなお話でした。貴重なお話ありがとうございました。

夜は、結婚式のような会場で、LT 大会が繰り広げました。今年は、最多の約 17 名の人が LT をやられたようです。僕もやっておけばよかったですね。。。

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さて、二日目です。二日目は、2号棟の概要のお話を聞かせていただいたあと、見学させていただきました。

  • 2号棟のスケジュールは、2013/01 施行、2013/11 開始の非常にタイトなスケジュールとなった
  • 1号棟での運用体験を踏まえて、さまざまな点が変更されていて、1号棟は外見は一緒だが中身が異なっている
  • 2号棟は、さくらクラウドの開発チームが運用しているとのこと(1号棟は、石狩 DC 現地の方がすべて運用されているとのこと)
  • 冷却は、1号棟の一部のエリアで採用していたホットアイルシャッターシステムのみを採用している
  • 1 ゾーンあたり、124 ラックとラック幅の狭いラックを採用して、ラック数を増やした(1号棟は、100 ラックとのこと)
  • ラック幅が狭いため、ケーブリングには苦労されたとのこと
  • ラック内の機器の配置について、ラック内の温度変化をシュミレーションできるソフトを導入して、シュミレーションした状態で実際の機器を設置している
  • 1号棟では、1U ハーフサーバの設置も考慮していたが、2号棟では 1U フルサーバのみ設置を前提した構成としている

2号棟も、他のデーセンターと比べると、さくらインターネットさんならでは独自の工夫が盛りだくさんで、とても刺激を受けました。

さくらインターネットさんで働く環境を直に見えることができたのは、個人的には非常に有意義でした。
実際のデータセンターはなかなか他の人にすべてみせることは難しいかと思いますが、さくらインターネットさんの職場環境やそこで働く社員の皆様の雰囲気を直に増えることができて、こちらも非常に有意義でした。
「自らのサービスを自ら創る」ことを素晴らしさを改めて実感しました。

とても短い報告となってしましたが、この企画を準備いただきましたさくらインターネットの広報の方を中心した社員の皆様、現地を案内していただいた石狩 DC センターのスタッフ・開発部・研究所のスタッフの皆様、気さくなお話をたくさんしていただきました田中社長、本当にありがとうございました!参加者の皆様、にもお礼を申し上げます。ありがとうございました!!!

また、来年も開催される予定と聞いていますので、さくらインターネットさんのサービスを普段から使っている人(僕は、個人的にはさくら VPS サーバを使っています)、クラウドが動いている実際のデータセンターが見たい人、クラウドサービスが動いている実物を見ないと信用できない方、エンジニアだけではなく、こういったことに興味がある人は、来年応募してみるべきだと思います。